ゴムといったら

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ゴムのお話 Story

ゴムって何?

「ゴム」と聞いて知らない人はそう多くはないと思います。 何故なら日常の生活の中に様々な形で馴染んでいて、「さわったり」「見たり」することが誰にでも出来るからです。
例えば、車などの「タイヤ」や「輪ゴム」お弁当箱の「パッキン」など、ゴムは世の中のちょっとした功労者です。

しかし「ゴム」について掘り下げて聞いてみると意外とその実体は知られておらず、タイヤにはタイヤ用の、輪ゴムには輪ゴム用の、パッキンにはパッキン用に適した、数多くある「ゴム」の「種類から」適切に選ばれ設計された混ぜ物(コンパウンド)から成り立っていることを知っていただきたいです。「ゴム」なんてどれも一緒じゃないの?と脳裏に浮かんだ方は是非最後まで一読をお願いいたします

ゴムの特徴として、伸びる・縮むといった「弾性体」である事があげられます。同じく弾性と聞いて思い浮かべる物に「バネ」がありますが、金属をコイル状や板状に形成して効力を発揮するものとは全く異なり、形状に拘らずゴムの組成自体が「伸び縮み」する、「エントロピー弾性」「ゴム弾性」と言われ大きな特徴となっています。

その弾性を司る物質を「ポリマー(高分子)」と言い「ASTM(旧称 American SocietyforTesting and Materials:米国試験材料協会)」と言われる、国際標準化・規格設定機関によって、ゴムの主成分であるポリマーの種類(一部は異なる)によって沢山の種類に分類されています。

例えば「熱に強い」「油に強い」「摩擦に強い」などポリマーの種類によって特徴が異なるのです。「タイヤ」「輪ゴム」「お弁当箱のパッキン」には用途に合わせた全く異なる「ポリマー」が選ばれ、様々な「配合設計」された別な「ゴム」が使用されているのです。

「配合」とは別称「レシピ」と呼ばれ、料理に似ています。例えば「牛肉・豚肉合挽きひき肉」100「パン粉」・・・「小麦粉」・・・などポリマーを100として他の混ぜ物の「カーボン」や「可塑剤」などのフィラー(充填材)類の添加部率を狙った物性値になる様最適に(美味しく)調整されたコンパウンド(混合物)の事なのです。